おニャン子クラブメンバーの給料・年収は?印税の分配方法や収入格差の真実

00.おニャン子クラブ

はじめに:1980年代を代表するアイドルグループの収入事情

1980年代に一世を風靡したおニャン子クラブ。その圧倒的な人気ぶりから、「メンバーはさぞかし高収入だったのでは?」と思われがちですが、実際の給料・収入事情は意外にも複雑でした。

この記事では、おニャン子クラブメンバーの具体的な給料システム、印税の分配方法、そして収入格差の実態について、元メンバーの証言をもとに詳しく解説します。

おニャン子クラブの基本的な給料システム

所属事務所による給料の違い

おニャン子クラブの特徴的な点は、メンバーがそれぞれ異なる芸能事務所に所属していたことです。これにより、基本給や出演料の体系がメンバーごとに大きく異なっていました。

主な所属事務所:

  • サンミュージック
  • 渡辺プロダクション
  • ホリプロ
  • その他複数の事務所

この複数事務所体制により、メンバー間で基本的な給料水準に差が生まれていたのが実情です。

テレビ出演料とイベント出演料

「夕やけニャンニャン」出演料

レギュラー番組「夕やけニャンニャン」への出演は、メンバーにとって主要な収入源でした。ただし、出演頻度や役割によって出演料に大きな差がありました。

  • レギュラーメンバー:安定した出演料
  • 準レギュラーメンバー:出演回数に応じた変動制
  • ゲスト扱いメンバー:単発出演料

コンサート・イベント出演料

全国各地で行われたコンサートやイベント出演も重要な収入源でした。特に人気絶頂期には、1回のコンサートで相当な出演料が支払われていたとされています。

衝撃の事実:印税は完全頭割り制だった

新田恵利による暴露

元おニャン子クラブメンバーの新田恵利が、テレビ番組で明かした衝撃的な事実があります。それは、楽曲の印税がメンバー間で完全に頭割りされていたということです。

ソロ活動の印税も頭割り

さらに驚くべきことに、個人のソロ活動で発売した楽曲の印税まで、グループメンバー全員で分配されていたのです。これは当時の芸能界では非常に珍しいシステムでした。

印税分配の具体例

  • グループ楽曲:全メンバーで等分
  • ソロ楽曲:歌唱者も他メンバーも同額の印税
  • カップリング曲:同様に等分

この制度により、人気メンバーと そうでないメンバーの間で印税収入が平等化されていました。

大ヒット時期の収入状況

全盛期の売上と収入

おニャン子クラブが最も輝いていた1985年〜1987年頃は、以下のような実績を残しました:

主要ヒット楽曲の売上実績:

  • 「セーラー服を脱がさないで」:約100万枚
  • 「おっとCHIKAN」:約50万枚
  • その他多数のヒット楽曲

これらの楽曲による印税収入は相当な額に上ったと推測されますが、前述の通り全メンバーで等分されていました。

個人差のある収入源

印税は等分でしたが、以下の収入には個人差がありました:

  1. テレビ出演料:人気メンバーほど出演機会が多い
  2. CM出演料:個人でのCM契約
  3. 写真集・グッズ収入:個人商品の売上
  4. イベント出演料:個人での仕事

メンバー間の収入格差の実態

人気上位メンバーの収入

  • 国生さゆり
  • 新田恵利
  • 工藤静香
  • 生稲晃子

これらの人気メンバーは、グループ活動以外でも多くの仕事を獲得し、結果的に高収入を得ていました。

一般的なメンバーの収入

人気上位でないメンバーでも、印税の頭割り制度により、ある程度まとまった収入を得ることができていました。

解散後の収入への影響

継続的な印税収入

グループ解散後も、楽曲が使用されるたびに印税収入が発生します。頭割り制度により、現在でも元メンバー全員に収入が分配されていると考えられます。

個人キャリアへの影響

  • 成功組:工藤静香、国生さゆりなど、ソロ歌手や女優として成功
  • 安定組:タレントやリポーターとして継続的に活動
  • 引退組:一般人として生活

現在の元メンバーの収入状況

継続して芸能活動を行うメンバー

現在も芸能界で活動している元メンバーは、過去の楽曲の印税に加えて現在の仕事からの収入を得ています。

一般人として生活するメンバー

芸能界を引退したメンバーも、おニャン子クラブ時代の楽曲からの印税収入は継続しています。

まとめ:おニャン子クラブの収入システムの特徴

おニャン子クラブメンバーの給料・収入事情をまとめると:

特徴的なポイント:

  1. 事務所により基本給に差があった
  2. 印税は完全頭割り制(ソロ楽曲も含む)
  3. テレビ出演料等は個人差があった
  4. 解散後も継続的な印税収入がある

この独特なシステムにより、メンバー間の収入格差は抑制されていましたが、人気メンバーにとっては「損」をしていた面もあったと言えるでしょう。

新田恵利の証言により明らかになったこの事実は、1980年代アイドルグループの収入システムを知る上で非常に興味深い事例です。現在の音楽業界とは大きく異なるこの制度は、おニャン子クラブという特異なグループだからこそ成立していたのかもしれません。

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