はじめに
2013年にNHKで放送された朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が大きな話題となる中、おニャン子クラブの元メンバーたちが番組内で暗に批判されたとして波紋を呼びました。特に会員番号4番の新田恵利、6番の樹原亜紀、9番の名越美香が名指しで言及され、ファンや関係者の間で議論となったこの騒動について、詳しく解説します。
あまちゃんで何が起きたのか?
問題となったシーンの詳細
2013年6月27日の放送回で、1985年の設定の中で喫茶店におニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」が流れ、松尾スズキ演じるオーナーが「歌だって(会員番号)4番より春ちゃんのほうが上手い」と発言する場面がありました。
この「会員番号4番」とは、おニャン子クラブのスターティングメンバーとしてデビューした新田恵利を指しており、番組内で直接的ではないものの、歌唱力について比較されたことになります。
言及されたメンバーたち
会員番号4番:新田恵利
- 1968年3月17日生まれ、おニャン子クラブのスターティングメンバーとしてデビュー
- ソロ歌手としても活動し、デビュー曲「冬のオペラグラス」が代表曲として有名
会員番号6番:樹原亜紀
- 1969年3月30日生まれ、神奈川県出身の元アイドル
- おニャン子クラブ内のユニットでも活動
会員番号9番:名越美香
- 1985年4月1日から1986年9月26日まで活動
- “ステージ、スタジオ、プールで泣いてばっかりいたせいで水分がなくなって背が小っちゃいの わるい?”というキャラクターで親しまれた
新田恵利の反応とショック
新田恵利は自身のブログで「じぇじぇじぇッ!」とショックを受けたことを明かしました。長年にわたってアイドルとして活動し、現在も芸能界で活躍する新田恵利にとって、このような形で言及されることは予想外だったようです。
おニャン子クラブとは何だったのか
グループの基本情報
1985年、フジテレビのテレビ番組『夕やけニャンニャン』から誕生した女性アイドルグループで、1987年9月の解散まで実質2年半の活動期間でした。
コアターゲットは10代の男子中高生でしたが、世代を超えて多くの支持を集め、「どこにでもいそう」「ちょっと気になる可愛い同級生」の放課後や部活動の延長をコンセプトに、女子高校生を中心に多人数を集めたグループとして結成されました。
社会現象となったインパクト
1985年7月にシングル「セーラー服を脱がさないで」でデビューすると、それまでのアイドルとは異なる”親しみやすさ”がうけて、絶大なる支持を獲得し、楽曲、ビデオ、写真集などを次々とヒットさせ、社会現象となりました。
あまちゃんとおニャン子クラブの関係
時代設定の一致
あまちゃんの時代設定の一部がおニャン子クラブがデビューした1985年となっており、その際におニャン子のメンバーであった樹原亜紀や名越美香の会員番号が登場し、持ち歌である「セーラー服を脱がさないで」や「じゃあね」も流れました。
メンバーたちの現在
新田恵利の現在の活動
現在は歌手、タレント、エッセイスト、淑徳大学総合福祉学部客員教授として活動しており、多方面で活躍を続けています。
樹原亜紀の現在
本名は亜紀・ムールとして、現在も芸能活動を継続しています。
おニャン子クラブのその後
1987年9月のコンサートを最後に解散した後、2002年の再結成をはじめ、番組企画などで集結することもあり、2015年春の結成30周年を記念したボックスセットを2015年3月にリリースしています。
騒動が与えた影響と考察
ファンの反応
この騒動は、おニャン子クラブのファンの間で大きな議論を呼びました。特に新田恵利のファンからは、番組の演出に対して批判的な声が多く上がりました。
メディアでの扱い
朝の連続テレビ小説という国民的番組での言及だったため、多くのメディアがこの話題を取り上げ、おニャン子クラブに再び注目が集まる結果となりました。
まとめ
「あまちゃん」でのおニャン子クラブメンバーへの言及は、意図的ではなかったかもしれませんが、当時のアイドル文化と現在の視点の違いを浮き彫りにした出来事でした。新田恵利、樹原亜紀、名越美香という3人のメンバーが名指しで言及されたこの騒動は、昭和を代表するアイドルで「AKB48」の生みの親の秋元康さんプロデュースによって生み出されたおニャン子クラブの文化的影響の大きさを改めて示すものでした。
現在も様々な形で活動を続ける元メンバーたちの今後の活躍に注目が集まります。
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